こんにちは、Ruby Parkです!
早いものでカナダ在住8年目になりました。初めてカナダにワーホリに来た時はまさかこんなに長くカナダに住むとは想像もしていませんでした。
そんなに長く住んでるんだからカナダ (トロント) はさぞ居心地がいいんでしょう?と思われる人もいると思いますので、今現在のカナダ生活について個人的な感想をシェアしたいと思います。
一応カナダに来てからワーホリ、カレッジ進学、就職して仕事、結婚、妊娠&出産、子育てと、いわゆるライフイベントをそれなりに経験してきたので、こんな海外生活を送っている人もいるんだな〜と参考くらいに思ってもらえればいいかなと。
先に言っておくと、全てにおいて日本よりカナダの方がいいとは思っていません。やはりどちらにも長所短所はあると考えています。
というわけでそれぞれの良いところ悪いところも比較しつつ、私が感じるカナダ生活についてまとめてみました。ちなみにカナダに来てからトロントにしか住んだことがないので、カナダ生活というかトロント生活ということになるのであしからず。
目次
トロントは日本人が暮らしやすい
日本食や日本のものが手に入りやすい
これが暮らしやすいと感じる大きな理由の一つだと思います。日本食に欠かせない納豆や味噌、大根やらゴボウやら白菜やらの野菜などが韓国系、中国系スーパーだけでなく、カナダ系スーパーにも並んでたりします。
カナダでは日本食も人気なので、寿司レストラン (これは中国人経営のところが多いです) や日本式居酒屋、ラーメン屋、抹茶スイーツのお店なども多くあります。最近だとチーズタルト専門店のPABLO (パブロ) や北海道チーズケーキのLeTAO (ルタオ)、広島発祥くりーむパンの八天堂など、日本のスイーツも続々とトロントに出店しています。
またユニクロや無印良品、ダイソーやセリアなどの商品を取り扱うOOMOMOなど、日本のあったら便利!な商品が手に入るようになったので、価格設定は日本と比べると1.5〜2倍以上と高めではありますが、それらがカナダで手に入ると思えば安いです。
日本人コミュニティがある
日本人はあまり群れないので中国人、韓国人のように「チャイナタウン」「コリアンタウン」ができにくいのですが、それでもトロントは大都市なので日本人コミュニティが比較的発達しているように思います。
トロントにはJCCCと呼ばれる日系会館もあり新年会などイベントが催されていますし、ところどころで日本人向けのワークショップなどが開かれています。そしてカナダで生まれ育った子供たちが日本語を学ぶための日本語教室や、帰国子女 (駐在など) のための補習校などがあります。
なので日本から遠く離れて生活していても、日本人や日本の文化に触れる機会が多いので、なんとなく故郷が恋しい気持ちが和らぐかもしれないですね。
物価は日本よりも高く感じる
都市にもよりますが物価に関しては日本に比べて高く感じます。特に住宅価格や家賃、外食費、デイケアの保育料などが非常に高いと思います。オンタリオ州は税金も高いですからね。
その分給料が高かったり、学費や保険料が無料だったり、児童手当が多かったりするんですが、それでも相当な高給取り、また共働きでない限り、意識して節約していかないと生活は厳しくなると思います。
》関連記事:【トロントで節約】海外生活で賢く出費を抑える方法!節約しつつ健康的になれます【自炊が基本】
といった理由で共働きの家庭が多いのかもしれませんが、女性の社会進出のしやすさ、男性の育児休暇の取りやすさなどの方が大きな理由のような気がしますけどね。ちなみに私の夫も2人目出産の際には3ヶ月ほど育児休暇を取得しました。
仕事は自分優先、家族優先
定時退社が当たり前の風潮
カナダの会社は定時退社が当たり前、というか給料が年俸制のところが多いので、残業代が出ないため定時退社した方がいいんです。そして自分の役割が明確に決まっているため、余計な仕事をしなくて済みます (会社によるとは思いますが)。
よく聞くのが例えば良かれと思って掃除をしたりすると、掃除担当の人 (清掃員として雇われている人) の仕事を奪ってしまうので良くないという話とか。カナダの学校で生徒たちが掃除をしないのは、こういった背景があるとかないとか?
個人的には小学校あるいは中学校で、日本のように生徒に掃除させる習慣を身につけさせた方が良い気がしますが… (まぁよくサボったりしてましたけど) カレッジに通っていた時も、現地生徒の掃除の仕方が適当すぎて驚いたものです。って日本人が几帳面すぎるだけ?
飲み会もなし!あったとしてもランチだったりする
定時退社が当たり前のカナダの会社、飲み会なんてほとんどありません。年に何回か新年会だったりクリスマスパーティーなんかがあるくらい。しかもそれすらランチだったりします。
そういったパーティーに家族を同伴することもよくあるので、日本ではなかなか考えられないですよね。私は日本で働いていた時も歓迎会や送別会などの主役でない限り、飲み会に参加することはほとんどありませんでしたが…そうすると「付き合いの悪い奴」というレッテルを貼られてしまうという。
医療制度に不安あり
直接専門医にかかることができない
カナダではまずファミリードクターというかかりつけの医者に連絡して症状を診てもらいます。緊急の場合は総合病院のエマージェンシーに直接行くことができますが、緊急度によってはかなり待たされます。というか緊急だからエマージェンシーに行ってる意味…
留学生などファミリードクターがいない場合、ウォークインクリニックというところへ行くことになります。基本的に予約なしで行けますが、その代わりかなりの時間待たされます。朝イチだったり運が良ければ早く呼ばれることも。
日本だったら風邪をひいたら内科、骨折したら整形外科、肌荒れしたら皮膚科、妊娠したら産婦人科など、それぞれの症状似合わせた医者にかかりますが、カナダの場合はファミリードクターに合って症状が良くならなければ (もしくは妊娠などで専門医にかかる必要がある場合)、専門医の紹介をしてもらう流れになります。
基本的にはドラッグストアで売ってる薬でなんとかして的な対応になるし、専門医にかかるまで数ヶ月待たされることも。医療はカナダの方が進んでいると聞いたことがありますが、このシステムに不安があるのは私だけではないはず。
何より言葉が一番の問題だったりする
まぁ一番不安なのは言葉が完璧じゃないから症状がうまく通じるのか、理解できるのかという点だったりします。英語が完璧に話せればこの不安も多少なくなるんでしょうけどね。
特に我が家の場合は夫婦共に英語のネイティブスピーカーではないので、例えば旦那さんは英語をネイティブ (もしくはそれと同じくらい) に話せるなら安心なのかもしれません。
正直カナダに住む (特に大都市) ならそこまで英語が話せなくても生活することは可能ですが、病気や事故などの緊急事態の時にうまく英語が話せないとかなり不安です。ただ日本語通訳サービスなどもあるので、どうしても不安な時はこういったサービスを利用するのも一つの方法ですね。
カナダは子育てがしやすい
保険があれば妊娠&出産にかかる費用はほぼなし
トロントのあるオンタリオ州の保険OHIPに加入していると、妊娠および出産に関わる費用 (病院の個室ベッド代は除く) は無料です。帝王切開になったとしてもすべて無料。
日本では市からの補助券などがあると聞きますが、基本的に保険の適用外なので多少の費用が必要になると思うと、トロントは子供を産みやすい環境なのかなと思います。その代わり産後の病院食は酷いですけどね…
》関連記事:【カナダで妊娠・出産】海外の産後病院食はひどい?実際の食事メニューをご紹介【体験談】
なお出産時も特に自然分娩を希望しない限り、基本的に無痛分娩です。麻酔が間に合わなくて無痛分娩が出来ず自然分娩になったという人もチラホラいますけどね。こちらももちろん費用はかかりません。
ただ日本のように出産一時金などはもらえません。まぁ妊婦検診にも出産時にもほぼお金がかかっていないので、これ以上一体何をもらうんだって話ですが…ちなみに児童手当も年収にはよりますが、日本の約2倍以上の金額を受給できることが多いです。
》関連記事:【カナダで妊娠・出産】カナダ保険なし妊婦、健診にはいったいいくらかかる?【費用を公開】
電車やバスの中もベビーカーフレンドリー
日本のニュースでよく「電車内のベビーカーについて」の議論がされていますが、基本的にカナダではベビーカー (また子連れ) に対する人々の対応は非常に優しいです。通勤、帰宅ラッシュ時はちょっと嫌な顔をされたり乗れないこともありますが、席を譲ってくれたり乗り降りのサポートをしてくれる人も大勢います。
車内でベビーカーを畳む必要もないし、子供たちに話しかけてくれる人も多いです。娘がイヤイヤ期真っ盛りの時、電車内で癇癪を起こして泣き喚いていた時も、近くにいた強面のお兄さんがキャンディをくれて助けてもらったこともありました。子連れでお出かけするのにあまり気を遣わなくていい環境がありがたいですね。
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》関連記事:【BABYZEN YOYO】セカンドベビーカー何選ぶ?我が家で買ったおすすめ軽量B型はこれだ【マジカルエアー】
地下鉄の駅でエレベーターがないところが多い
街中には車椅子の人やお年寄りのための専用バス (TTCという公共機関が運営) が走っているほどなのに、なぜか全ての駅にエレベーターが設置されていません。なのでベビーカー利用の親にとってはかなり不便です。
目的の駅にエレベーターがない場合は、一駅前で降りて歩くか、なんとかバスやストリートカーで行ける方法を考えます。二駅連続でエレベーターがないということもあります。
またなぜだかわからないけれど、よく駅のエレベーターがメンテナンス中で動いていないことがあり、エレベーターあるのに使えないというケースも多いです。しかも1日だけじゃなく数週間使えないことも…これだけはなんとかしてもらいたいですね。
英語を学ぶ留学先としては一長一短
大都市だと日本人が多いので、日本語環境になりがち
日本人が多いということは母国語で会話できる機会も多く安心できる反面、ついつい楽な環境に身を置きたくなり日本語環境で過ごしてしまうという人も多いです。
中にはストイックに日本人同士でも英語で話すという人もいますが、日本人が多いのでなかなか徹底することは難しいのではないかと思います。その点地方都市に行くとグンと日本人遭遇率が下がるので、徹底的に英語環境に身を置きたいという人にはおすすめ。
》関連記事:ワーホリで英語力をつけたい人は見ておくべき滞在中の過ごし方のコツまとめ
卒業後に比較的就職しやすい
トロントはカナダで一番の大都市で人口も多いので、カレッジなどを卒業した後に (もしくはワーホリなどでも) 比較的仕事を見つけやすいです。日本でも仕事がたくさんある東京に人が多く集まりますしね。
ただ経験がないと仕事を見つけるのが圧倒的に難しくなります。レストランのサーバーなどは問題ないですが、料理人やIT系など専門的な職種になると経験者から採用されることが多いです。
》関連記事:【カナダ留学】カレッジを卒業してからの仕事探しのコツとは【経験とコネ】です
とはいえ大都市=それだけ色々な仕事があるということでもあるので、なかなか仕事が見つからなくても諦めずにチャレンジすることが大切です。
まとめ:トロントは暮らしやすいけどやっぱり日本が恋しい
日本で生まれ育ってきたんだから当たり前ですが、カナダは好きだしトロントは暮らしやすいけどやっぱり日本が恋しいです。家族や友達はもちろん、日本の街並み、夏の蒸し暑さや匂い、年末年始の雰囲気…日本に戻ればカナダが恋しくなるだろうけど、カナダにいるから日本が恋しいんです。
でも近代社会ではありがたいことに、ほぼ毎日のように日本に帰れる飛行機が飛んでいるわけです。時間もお金もかかるけれど、帰りたくなったらいつでも帰れるんです。
なので海外生活をしてみたいけど日本が好き過ぎてホームシックになったらどうしようとか考えている人も、いざとなったらいつでも帰ったらいいんです。自分の人生だし好きなことをすればいいと思います。
とはいえ、トロントは退屈だけど暮らしやすいのでやっぱり好きです。大抵のモノは手に入りますし、日本からの直行便があるし、比較的日本人コミュニティも発達しているので少し不安が和らぎます。海外生活が初めてで不安な人は、まずは大きな都市に行ってみるといいかもしれません。
世の中には色々な人がいるので色々な考え方があるとは思いますが、あくまで日本大好きな私個人のトロント生活についての感想でした。
Ruby Park
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