こんにちは、Ruby Parkです!
今年から幼稚園に通う娘を出産してから早4年…すでに記憶が薄れつつありますが、完全に忘れないうちに私の1人目の出産エピソードをシェアしたいと思います。
私は2回出産を経験していますが、どちらも「帝王切開」での出産でした。1人目の娘は緊急帝王切開、2人目の息子は予定帝王切開で出産しました。
初めてのお産は自然分娩ももちろん未知の世界ですが、帝王切開での出産って「お腹を切る=怖い」というイメージしかなかったので、まさか自分が帝王切開での出産になるとは思いもしませんでしたが、結果そうなったことも今となってはいい経験になったなという感想です。
初めての出産で帝王切開になる予定、もしくは帝王切開になる可能性のある人や、実際に帝王切開で出産した人の体験談を聞いてみたいという人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
目次
緊急帝王切開の理由は「逆子だったから」
1人目の娘の出産のとき、経膣分娩ではなく緊急帝王切開での出産になったのは「逆子だったから」というのが理由です。
そこで疑問に思うのはおそらく、「普通は逆子って事前にわかるんじゃないの?」ということだと思います。
それが何事も適当なカナダならではのハプニングだったわけですが、それは後ほどエピソードをご紹介したいと思います。
逆子の場合、基本的には帝王切開での出産となることが多いようです。なぜなら分娩時にへその緒だけ先に子宮外に出てしまったり、胎児の頭がへその緒を圧迫して低酸素の状態になってしまったり、微弱陣痛をおこしやすくなる可能性があるからです。
また頭や肩が子宮口や骨盤に引っかかってなかなか出てこれなかったりと、頭位の場合に比べて分娩異常が起きやすくなってしまうため、赤ちゃんの命を守ることを優先して帝王切開が選択されるようです。
緊急帝王切開をした時のエピソード
32週で3Dウルトラサウンドをした時に逆子発覚
カナダの産科では妊娠の経過が順調な場合、合計で3回ほどしかウルトラサウンド (日本で言うエコー) をしません。
最後に受けるウルトラサウンドが大体20週くらいの時なので、そのあとは胎児がどんな体勢でいるのかは見ることができません。
みぞおちの横くらいにいつも固くて丸いのがあったけどお尻だろうと思っていたのですが、32週頃に有料の3Dウルトラサウンドを受けに行った時に、技師の人に「あら〜この時期に逆子だけど大丈夫?治るといいけどねえ」と言われ、初めて胎児が逆子であるということがわかりました。
この3Dウルトラサウンドの1回目がうまく撮影できなかったので、また後日改めて無料で撮影することが出来たのですが、その時も逆子が治っておらず…次の検診の時に産科の先生に相談してみました。
すると先生が触診して「大丈夫!逆子治ってるから」と言ってくれたのがたしか35週くらいの時。ここで逆子が治ってるなら、出産の時も大丈夫だろうと思っていました。
▼胎児の様子は見れませんが心音を聞けると安心しますよね▼
おしるしからの陣痛開始
39週になったある日の朝、おしるしがあったのでいよいよか…と思っていたら、その日の夕方からお腹が痛くなり始め、夜には間隔的に陣痛が始まったのがわかったので、陣痛の感覚が10分くらいになるまで家の中を歩き回って待機。
明け方の3〜4時頃に「そろそろ限界だ」と思い、当時住んでたアパートメントから車で20〜30分ほどの病院へ行きました。
》関連記事:【カナダで妊娠・出産】もうすぐ出産!入院バッグに入れるべきものは?【持ち物】
病院に着いてトリアージで待機→逆子発覚で帝王切開
病院に着いた頃には立っていられないほど陣痛が強くなってきて、トリアージで心拍などを測りながら待機していると、看護師が来て触診をしたら、「あれ?逆子じゃない⁈ウルトラサウンド持ってきて!」とバタバタし始めました。で、ウルトラサウンドしたら逆子だったという…結局治ってなかったじゃん。
その頃はすでに子宮口が6〜7cm開いていて、病院到着してから一度トイレに行ったのにものすごい尿意があったので、トイレに行きたいと言うと「破水したらダメだからダメ」と言われ、そこからは陣痛の痛みと尿意との戦いでした (笑)
「帝王切開に切り替えるからサインしてね〜」と同意書を渡されましたが、その時はもう陣痛 (私の場合はかなり腰に来ました) が痛すぎて「なんでもいいから早く切ってくれ!」と思いましたね。
そこからも麻酔科医が他の分娩に行っていて不在だったので (カナダは無痛分娩が主流です)、小一時間は陣痛と尿意と戦いながら手術を待っていました。麻酔をしてからは出産まであっという間だったような気がします。
帝王切開の手術中はどんな感じ?
帝王切開は半身麻酔なので胸より上の感覚 (意識) はあります。お腹を切って取り出すだけだからすぐ終わるかな?と思いましたが、それが思ったより時間がかかったように感じました。
2人目の出産時は経験していたこともあって落ち着いていましたが、1人目の出産時はドキドキしたことを覚えています。
赤ちゃんを取り出す時にお腹をかなりグイグイ押すので、麻酔しているとはいえ変な感覚でした。とはいえ「痛い」という感じではなく、ただただ「変な気持ち」という感じです。
1人目の手術直後はなぜかとても寒くなって全身の震えが止まらず、それが唯一怖かったです。でもしばらくしたら震えが止まりました。人によっては気分が悪くなったりすることもあるそうですが、私は大丈夫でした。
帝王切開の手術後は痛い?いつから歩ける?食事は?
帝王切開の手術後は当たり前ですが「めちゃくちゃ痛い!」です。お腹切ってますしね。
めちゃくちゃ痛くなるのは麻酔が切れてくる頃ですが、1人目の時は産後2ヶ月くらいまで、2人目の時は産後3週間くらいまで痛み止めの薬を飲んでいました。
でも産後傷口が痛いからといって歩かないのは良くないので、なるべく早く歩くように言われます。なので導尿カテーテルもすぐ外されますし、そこからは自力でトイレに行かなくてはいけません。
個室の中にトイレがあるのでそこまで距離がないはずなのに、そのトイレにたどり着くまで数分かかるくらい歩くのが遅くなります。それだけ痛いってことなんですけどね。
食事は意外とすぐに普通のメニューが出てきました。2人目の出産後の初めの病院食が冷凍ピザだった時の衝撃といったらなかったです (笑)
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一度帝王切開すると次からも帝王切開なのか?
その人の状態や出産病院の状況によりますが、帝王切開で出産したあとの次のお産で経膣分娩にすることも可能みたいです。帝王切開後の経膣分娩にトライすることを「トーラック (TOLAC=Trial of labor after cesarean delivery)」と言います。
私は2人目の息子の時も帝王切開を希望し、特に逆子ではありませんでしたが予定帝王切開にしました。
先生にはTOLACを勧められて、私も一度経膣分娩をしてみたいという気持ちはありましたが、色々とリスクを検討した結果、子供の安全を最優先にしようと考えました。
帝王切開は出産できる子供の数に限界がある?
帝王切開すると子供は3人までしか産めない?とか色々噂があるようですが、全員帝王切開での出産でも4人、5人と無事に生まれている人もいるようです。
ただやはり子宮に傷が出来てしまうのは避けられないため、次の妊娠・出産時に子宮破裂の可能性が高くなりますし、癒着胎盤や前置胎盤などの胎盤の異常の可能性も高くなります。
そういうリスクもあるため一般的には「帝王切開での妊娠・出産は3人まで」と言われているようです。
まとめ:帝王切開も立派なお産だと誇りを持っています
帝王切開で出産したというと、「楽なお産でよかったね」とか「自然分娩の方が愛情が深い」とかいう謎の出産方法マウントされることがあるかもしれません。(実際あるらしいですよ)
でも帝王切開だって立派なお産です。お腹を (ついでに内臓も) 切るわけですから産後の傷口は数週間はめちゃくちゃ痛いし、産後すぐは痛すぎて亀より歩くの遅いし、傷痕だって残るし、そのお腹を抱っこした赤ちゃんに全力で蹴られるし、全然楽じゃありません。
自然分娩の方が愛情が深いのかどうかは結局のところ人によると思いますしね。その辺は懐疑的ではありますが、子供たちの差をつけないために2人目も帝王切開を選んだというのも理由の一つです。
帝王切開の手術をする前はすごく怖いと思います。でも医師を信じて大丈夫と思うしかありませんし、実際手術が始まってしまえばあっという間かもしれません。
産後は確かにすごく痛いです。でもいつか痛みは消えますし、お腹の傷は残りますが「我が子を確かに産んだ」勲章だと思って誇りに思っています。
逆子で緊急帝王切開をした私の1人目出産エピソードが、これから帝王切開をする予定の人、またする可能性がある人の参考になれば幸いです。
Ruby Park
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